「Social Ads」とは、利用者に表示や共有の同意を得たうえでインタラクションを取り込む広告のことだ。広告内に名前や写真といったプロフィール情報、友人などのソーシャル情報、およびインタラクション情報を表示する。ソーシャルグラフ(人とのつながり)を利用してターゲティングできることもある。Facebookの「Engagement Ad」やMySpaceの「Interaction Ad」などが当てはまる。以下に事例を紹介する。
Facebook Engagement Ad
この広告は「もっとも好きな機内サービスは?」と質問を投げかけ、投票を受け付けている。友人に投票を勧めたり、友人の投票内容を確認したりすることもできる。「Engagement Ad」の紹介ビデオによると、投票以外にもいろいろなインタラクションを取り込むことができるようだ。
MySpace Interaction Ad
この広告は「MaxはWATCHMENの新作映画を見るつもりだけど、あなたは?」と質問を投げかけている。この広告がMaxの友人であるTaroに表示され、Taroが「YES」をクリックしたとしよう。そうすると今度は「TaroはWATCHMENの新作映画を見るつもりだけど、あなたは?」というように、Taroの友人であるHanakoに広告が表示される。
これらの「Social Ads」は、オプトインを原則とするもののプライバシー問題について抵抗を感じる消費者もいるため、今後どれだけ普及していくのかは不明だ。しかし、もっとも革新的な広告手法のひとつとして注目しておきたい。「Social Ads」の詳細については、IABが発行した資料が参考になる。
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